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【翻訳/全文掲載】<ルポ>アイドルを追いかけて大企業レベルの年俸を稼ぐ方法

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この記事は上記記事の続きの内容となります。

(まさかのほぼ1年越し……!)

 

本日発売のユリイカ2018年11月号でもマスターについての寄稿をしているのですが、

マスターと呼ばれるオタクが一体なんなのか……ということが気になる人に少しでも情報が伝わればいいなと思い、メディアから許可をいただいて翻訳作業させていただいております。寝かせまくっていた公開タイミングを逃していたのですが、寄稿に併せて再作業しました!

2015年10月と少し古い内容ではあるのですが、韓国ファンダムやマスターについての理解にとても役立つ内容なのではないかと思います〜。

 

※当記事は掲載元であるNewsAde編集部、およびカン・ヒョジン記者から許可を頂き翻訳を行っております!

当翻訳の元記事はこちら☞[르포] 아이돌을 쫓아다니며 대기업 연봉을 버는 방법②a>

 

#4. 一般ファン曰く「フォトブックは“いいもの”だけど、その収入を自分ものだと思ったらダメでしょ」

去る12日正午、サンス駅周辺で会ったDは20代のファンだ。 いくつかのガールズグループを経て、現在は6年以上活動する韓流ガールズグループ・Eが好きだという。ファンサイトを運営したことはないが、それなりに長く“ヲタ活”経歴を積んでいるつもりだというDは、いくつかのアイドルファン界隈の深い事情まで詳しく知っていた。

Dが大多数のマスターに対して最も不満な点は、コンテンツによって生まれた権力を行使したパワハラ、そしてフォトブックを通じて儲けた収益の精算内容が不透明だという点だった。

マスターたちの上げる収益に対し、一般ファン達が目を瞑ってやれる線は明確だった。「ヲタ活をするのに使う費用」程度。Dは、マスターたちの写真がファン界隈を維持する道具になるという点を認めていた。

「フォトブック、グッズの収益を得て(カメラ)装備をアップグレードし、外国まで追いかけて写真を撮ってくるなんていうのは、一般ファンには難しいじゃないですか。ファンがマスターのフォトブックを買ってやるというのは、『これだけの費用は出してあげるから、いい写真をもっと撮ってきて』という考えでもあるんですよ。それを妬む人もいますけど、(基本的には)容認する雰囲気なんです。だから、交通費、食費までは認めますよ。その分苦労しているんだから。でも、個人的に友達と食事をするのに使ったり、生活費に使うのは、一銭たりとも容認できないです」

「生活費に使っているかどうか、どうやって分かるんですか?」

「マスターをする前には別段収入もなく、バイトをしながらどうにか生きていた人が、ある時から良いものを食べて、身の回りのものも変えて、お金に困っていないように見える。それって、グッズで得た収益を生活費に使っているのがバレバレですよね。ファン界隈毎にサポート費用が比較されてしまうから、使用内訳の公開をきちんとしないんですよ。(ファンサイトに)加入したファンだけが見れるよう、あらまし金額が推測できるレベルで公開されるんです。そうなるとフォトブックがどれくらい売れたのかなんとなく分かるし、(他の人から)聞いた話もあるので分かるんです。何千万ウォンの収益が上がったのにサポートにはたったの500万ウォンしか使ってないっぽいな、って。じゃあ、差額はどこへ行ったのか、ってことですよ」

最も大きい問題は、こうやって儲けた収益が透明に処理されていないということだ。Dは、一度、怒ったファンたちが脱税疑惑でマスターを通報した事件があったと語った。そのマスターが嫌疑を抜け出した方法は、あまりにも簡単だった。

「これは収益ではなく、寄付を受けて寄付金の一部でサポートを行ったのだと言ったんです。残りの金額は寄付するんだ、って。フォトブックは販売したのではなく、寄付の記念に配ったのだ、ということです。寄付金であれば、処罰対象にならないそうです。実際に寄付をしたのか、しなかったのかは知りません」

そのため、あるマスター達はフォトブックの販売をする際、メインはフォトブックではなくサポートだという点を強調したりもする。サポート実施に際し、任意でのカンパを受け取るが、何万ウォン以上振り込んだ者にはフォトブックをプレゼントする、というような方法だ。ファン達は喜んで入金しつつ、好きなスターにプレゼント(サポート)を贈ることができ、フォトブックも手に入るという2種類の満足感を得る。

日陰で行われる取引なので、詐欺行為も切り離せない問題だ。これは全てのファン界隈で頭を悩ませている問題であり、Dもやはり多くの詐欺師達を見てきたと言った。フォトブックの入金を受け、本を送らないケースだ。カレンダーは前年度の10~12月の間に配送が完了するが、フォトブックは配送期間を伝えておくことがほとんどない。

「少ない金額でもなく、4~5万ウォン台なのに、約束もなく(配送を)待ちます。(売上金を)持ち逃げする人も見たし、去年の春に入金を受けたのにまだ配送していないというケースもあります。話が大きくなるとファン界隈のイメージに影響があるので、Twitterでメンションを送ったり、ホームページに書き込みしたりしますが、返事があればとても親切なほうで、普通は知らぬ存ぜぬで一貫しています。事情があってフォトブックを出せなくなった時、いちいち返金するというのはたった一回しか見たことがありません」

Dから聞いたフォトブック制作過程は、思いのほか専門化されており、産業だと言えるほどの規模とシステムに変遷していた。マスターに写真編集能力があれば直接フォトブック制作を行うが、いくらかの人は別途お金を払って(編集)能力のある者を雇ったりもするのだそうだ。ホームページを作ってデザインを行う人、ファンサイトのロゴをデザインする人、カレンダーやフォトブックをデザインする人などの需要と供給が一致している。ファンサイトの概念が生まれながら派生した、一つの産業というわけだ*1

試案を作り印刷を行う過程で、印刷所間での競争も熾烈だ。フォトブックのオマケについてくるノベルティは普通フォトカードやロゴの刻印されたボールペン、バッジなどだが、印刷所はノベルティ製作を無料で行うことで、フォトブック印刷を受注する*2。Dは、アイドルのフォトブックを専門に行っているM印刷社にはフォトブック梱包室が別途あり、各界隈毎にフォトブックが山のように積まれていると言った。

「マスター達も皆、自分の家に在庫を置いておくことができないので、配送した余りは積んで置いて、知り合いを動員して梱包するんです。だから、印刷業者で配送まで全部してくれる(サービスがある)んです。」 

このようにフォトブックを売り捌いたマスター達の収益は私達が思っているよりももっとおびただしい金額である。D、そしてまた他の一般ファンJは、億(ウォン)台の収益を上げるマスターも多いと言った。このようにして、仕事をせずとも好きな芸能人の一挙手一投足を追いかけながら、写真を撮る生活が維持されているのだ*3

「フォトブックが3万ウォンだとします。原価が1万ウォンなら差額は2万ウォンで、これを200冊得れば純収益は400万ウォンになります*4。ファン規模が大きいグループは全盛期に1000冊を超えて売れました。となると、少なくとも2000万ウォンが残る。大手マスターは少なくとも半分はサポートに(売上を)入れます。ブランド品をベースに、随時でなんでもプレゼントします。今は300~400冊しか売れないとしても、フォトブックの値段が最低3万ウォンは下らないので。売上金がなんとなく見えてくるでしょう」

“お金になる”ということを知る人々が増えていく中で、専門フォトブック師達が現れ始めた。Dは二股、三股で掛け持ちするマスターが多く、「今度はあのグループが良さそうだね、乗り換えてちょっと儲けてみるか」というような冗談が出たりもすると言った。だから、Aというグループで稼いだお金をBというグループに使ったりもするし、その反対もある。畸形的に巨大化した某グループのファン界隈と出演が重なったイベントに行った時、相手方のファンが100人いたら90人がカメラを持っていたと言った。上の世代のアイドルから降りてきたファンが「金になる」ということを知っているため、全力で写真を撮りデータを蓄積しているのだ。撮っておけばお金になるから*5

 

まだデビューもしていないアイドルに乗り換えようと準備しているマスターも多いです*6。その子たちを好きというのもあるでしょうが、お金設けに向けた先行投資の概念として楽しんでいると見ることもできます。早いうちから作業をしておくことで、メンバーたちとも仲良くなれて、デビューした時に大手になることができるので。

我々の、マスターに対する歪な神格化は、一般ファンたちの考えよりも更に階級化されている。まず、有名なマスターたちの下には、彼・彼女らの持つ情報とノウハウを得たがる「シャトル(パシリ)」が存在する。シャトルはマスターの侍女のような役割を行っている。(マスターと)親しくなるためにマスターについて回り、イベントではマスターの代わりに良席を取り、列に並び、マスターが忙しいときには代わりに写真を撮り、そのファンサイトのロゴ入れを行ってネットにアップする。

そしてシャトルの得る利益は、非公式イベントの情報や、空港の日程、他の人が見ることのできない(マスターの撮った)写真を見ることができる機会である。何ということもないように思えるが、シャトルにとっては特別なことなのだ。そして、シャトルの撮りヲタとしての全体性(能力)・認知度が上がると、独立して自らのサイトを始める*7

「情報」は、ファンダムの中で「権力」になる。普通は空港に知り合いのいる人、または記者などと顔見知りになって情報を得る場合がほとんどだ。

「空港でファンが写真を撮って記者に渡すこともあります。代わりに次のフォトウォール(記者会見やレッドカーペット)の情報をくれ、というような形で。その対価として(関係者向けの)メーリングリストを譲り受けることもあります。自分の名前ではないですが、報道記者のニセ名刺のようなものは基本的にみんな持っていますね*8プレス区域のほうがはるかに良席なので」

あるいは、大きい報道機関の市民記者、名誉記者制度を悪用し、名刺を作ってあたかもプレスのように振る舞う場合もある。その座を狙って、あらゆるファンダムは奪い合いの競争を行っている。なので、海外ファンはむしろ中国や第3国で情報を買ってきたりもする。国内では問題になって情報を引っ張ってこれないこともあるので、わざわざ迂回をするのだ。

 

組織化されたマスター達は、撮影をも人海戦術で行う。例えばドリームコンサートの一番前の席にプレミアが付いて30万ウォンまで価格が上がったとしよう。それを全員がそれぞれ負担するのは難しいので、メンバーごとに集まったマスターたちが費用を割り勘し、一人だけを現場に入れる。そんな風に、一人が撮った写真を分けて各ファンサイトのロゴを入れ、ネットにアップしたりもする。あるいは、他のグループのマスターと交流しながら、被ったイベントでうまく撮れた写真を分け合い、情報交換したりもする。

このように緻密に撮影されたフォトブックは、普通1年周期で発行される。ページ数を埋めるほどの写真を集めなければいけないからというのもあるが、普通は誕生日を前にサポートの名目で売られるためだ。(フォトブックを)本当にたくさん出す(マスターの)場合は、クォーターごとに1冊程度。販売シーズンになると、Twitterを通じてプレビューがアップされはじめる。

「プレビューには本当にすごい写真が上がってきます。『これ(の正式版)を公開してくれなかったらXXXだ』という声が挙がるような、そんな写真。死んでも(オンラインでは)公開しませんよ。当然フォトブックにだけ収録されます。フォトブックにはレアな写真を入れます。一般のイベントには誰も彼もみんな参加するので、空港だとか、撮影禁止のコンサートなんかを中心に。特に空港は(メンバーが)私服で、ファンサービスも受けることができるので、好まれますよね*9

このように売られるフォトブックのクオリティは一体どうなのか。不幸なのか幸いなのか、ファン心をを幻惑するほどに魅力的な構成だ。通常300ページ前後、一般的な写真集と比べてもクオリティーは低くない。選ばれた写真は、ファンが喜ぶだけある、通称「10トクポイント」を呆れるほどに掴んだものばかりだ。公式グッズにはさっぱりと微笑む写真だけが収録されるとすれば、マスターたちのフォトブックには顔をしかめた表情や、えくぼがよく見える横顔、美しい比率を捉えた後ろ姿まで全てが収録されている*10

「まともに撮られたものはグラビア集のようでもあります。会社が本当に気を使って出すものと比較するのは難しいですが、合理的な価格帯で形成されているならば買う価値があります。でも、価格はかなり高めです。カレンダーを2万ウォンで買うなんて、普通話になりません。ところで、マスターたちの間ではフォトブックの価格が暗黙的に決め荒れているのでしょう。誰か1人が『原価で売る』と言えば、干されてハブられるような雰囲気です。ファンダムに精通している人はこの雰囲気を知っているのであえてでも買わないのですが、それを知らずライトに好きな人達はよく分かっていないのでただ良いなと思って買うんですよ*11

こういった雰囲気に対して、当の芸能人たちの反応はどうだろうか。何の反応も見せない場合もあるが、大部分はマスターのことを歓迎している。一般ファンと比べ頻繁に合うので顔なじみで、マスターが自分たちの輝く全盛期をよりきらびやかに記録に残してくれる無料のフォトグラファーであるということをあまりにもよく知っているからだ。誰が拒むだろうか。

「ファンの目には全て見えています。特に頻繁に追っかけているマスターの場合には、メンバーが一日中そのマスターのことばかり見ている。隣りにいる別のファンは、『わたしもファンサイトを作らなければならなかっただろうか』と剥奪感を感じます。マスターたちはフォトブックを売って海外でも追うし、ビジネスクラスにも一緒に乗るし、プレゼントのレベルも違うし、だからメンバーも(マスターを)好きになるしかない。ファンたちさえマスターを神格化します。『神●●』と呼びながら持ち上げるんです」

Dが考える解決策の中の一つは、芸能人が高価なサポートを受けないこと。なんと言ってもサポートを口実に費用調達のためにフォトブックを作るので、サポートのルートが塞がれればフォトブックで得た利益を寄付金と呼ぶ名目も消え、販売する面目も失われるためだ。しかし、現実的には実現が難しい部分でもあった。

「長期的にはそうなったらいいけれど、可能でしょうか? ひとまず、サポートを受けることを好むアイドルたちがいます。本人たちが嬉しがるなら、どうにかして裏口で受け取るでしょう。会社で受けないのであればマネージャーやスタイリストを通じて受け渡されるだろうし、古参のファンは既に家族ともつながりがあります。そうなれば実家に送ってしまえばいいんです」

また、その他の問題として、マスターの写真が持つ影響力があまりにも大きくなったという点がある。ファンダムの構成が以前とすっかり変わったため、現場での撮影を禁止すればファンダム自体が動力を失う。マスターが一つの城を構築するかのごとくファンサイトを作ることでひとつの小ファンダムができる散々なのに、ファンサイトが閉鎖されれば加入者が散り散りになってしまう。嗜好に併せて選んだサイトなので、別のサイトに移るには気乗りがしない。ファンダムが強力なアイドルこそ影響が小さいが、まさにこれから売り出していく中・小型アイドルには打撃がある。

「じゃあ、写真は撮らせておいて、フォトブックの出版だけ禁止するのは?」

「フォトブックの出版を禁止するのは極端です。いくつかのグループにとっては影響が大きいでしょう。あるマスターは購入者の半分以上が日本のファンというところもあります。海外ファンはアイドルと接する機会が少ないので、ファンサイト頼みな部分が大きいんです。あるボーイズグループはフォトブック販売を統制したことで、ファンダムが完全に崩れました*12。空港の撮影を禁止して、フォトブックも全部禁止。それでマスターが付いて回らないので、一般ファンとの接触ポイントが減って、結局ファンがみな離れていったんです」

 

#5 一世代マスター「わたしたちの時代は推しを以て金を稼ぐなんて想像したこともなかったです」

12日午後4時。論峴洞付近で会った20代会社員Fは一世代マスターだ。5年以上活動する第二世代韓流グループGのファンサイトを運営していた。

Fが活動していた時期のファンダム市場は個人ファンサイトという概念も一般的でなく、他の見方をすればマスターのプラス作用が大きかった時代だった。Fはグッズを売って利益を残したことは誓ってもなかったと言った。フォトブックはメンバー達へのプレゼント用に少量だけ制作し、カレンダーの販売はしたが利益金は全てサポートに使い精算内訳まできれいに公開したと自負した。この頃のマスターの生態について伝えると、「大きく変わった」と苦々しさを顕にした。

「私達は遠征費も自費で出して、(グッズ販売の利益を)食事代にも使ったことがありません。もっと言えば配送用の梱包資材も自費負担しました。(購入者から)入金された金額で残ったものがあれば、次のサポートに回しました」

「その時はフォトブックを販売するファンサイトはなかったんですか?」

「ありましたが、今ほどひどくはなかったです。それにわたしたちは推しを以て商売をするなんて絶対にしてはならないと思っていました。周りの人があれを売っていくら儲けたんだろうとか、その金で海外コンサートに言ったんだろうと言っても、(実際には)自費で赤字を埋めて、ほとんど才能寄付(タダ働き)でした。むしろ使ったお金のほうが多いです。その時使ったお金だけ集めても、車一台分くらいにはなったと思いますよ。もちろんフォトブックを売るファンサイトは(売上を)自費に当てることができていて、それが羨ましかったりもしました。『わたしがバカなのか?』と思ったりもして。でも、その時のわたしを幸せにしてくれたから、『ちょっと高い趣味だったな』って思うんです」

「フォトブックを売るファンサイトのことをありがたく思ってはいなさそうですね」

「好きなアイドルでお金を稼ぐのを見ると『愛情はあるのか』と思います。もちろん誰かがそうさせたわけではないけれど、自らが望んで苦労して、報いを得るものじゃないですか。グッズの収益で(カメラ)装備をアップグレードするのも理解できないです。結局それでお金を稼ごうとしているわけじゃないですか」

プレゼント競争が激しくなったことも、ファンが直接お金儲けのためにフォトブックを作り始めた原因となった。Fはあるファンダムの火力は、アイドル本人はもちろん彼(彼女)を愛するファン達の自尊心になったと言った。

「サポート競争もひどすぎました。後々には誠意ではなく濫費になるでしょう。もちろん、良くしてあげたかったし、どこかで気圧されたりしなければと思っていました。輝いてくれてば、良い服を来て、素敵なカバンを持ってくれればと思いました。サポート品のリストがアイドルを序列化させて、アイドルの序列がファンの序列になる雰囲気だったから。他のグループのプレゼントリストを見れば、意識せざるを得ません。『わたしたちのパワーはこれくらい』という感じです」

それで徐々に、より高くて良い、貴重なものをアイドルの誕生日プレゼントとしなければならなかったし、マスターはファンにより多くのカンパを訴えたり、グッズで利益を得始めるようになった。

Fは、当時のマスターたちには今と同じほどの権力はなかったと言った。もちろん、頻繁に合うのでメンバーが気付いてくれたり、より近くで過ごすごとができたりしたが、マスター達は自主的にメンバーとの個人的な交流をタブー視した、と。一般ファンたちとの格差が生じることがあるという点で、あらかじめ自主的にガイドラインを立てたというわけだ*13

「アイドル本人も自分たちの昔の映像が見たくて、ファンサイトにDM(サイト内のメッセージ機能)が来たりもしました。(映像や写真を)送ってくれと言われたり、何かあげれば受け取ったと、ありがとうと挨拶が来たり、(メンバーが何か)尋ねてきたらわたしたちが返事をしたり、その程度ですが。でも、それさえもマスターの間で意見が分かれます。『個人的に連絡してはいけない』VS『尋ねられたら返事はしなくちゃ』というように。あるメンバーは冗談半分で連絡先を教えようかと言ったんですけど、全てのマスターがきっぱりと断りました

当時はマスターというファン層が出来てまもなくだったので、所属会社の制約も大きくなかった。Fのとうなマスターが今ほどはありふれていなかったし、商業的な活動に広まらなかったお陰でもあった。もちろん公式的には撮影は禁止だったが。それでFも削除された写真の復旧方法をよく知っていたし、カメラに詳しい分復旧を不可能にする方法についても共にほのめかした。

「シャッターを取るたびに写真がナンバリングされますよね。(写真を)削除するとそのナンバリングが空きます。その状態でさらに写真を撮るとその番号が上書きされるので、復旧できなくなるんです。それを知っている関係者達は、(写真を)削除するや否や適当な場所に向けてシャッターをダダダダッと押します。そうすればそのナンバーは壊れてしまいますなのでみんなメモリーカードを何枚か持って行って、(写真を)削除されたら交換した後続けて撮影します。今もそうなのかはわかりませんが*14。それでもどうにかしてお金をかければ復旧できることもあります」

メンバーたちもお気に入りの大手ファンサイトとして名を馳せたが、Fは結局サイトを閉じた。運営しながら一般ファンとの交流によって生まれたストレスが深刻で、牽制や妬み嫉み、些細な指摘や誹謗、陰湿な嫌がらせが度を超すと、未練なく手を引いた。

「メンバーたちは、ファンサイトを閉鎖したらただじゃ置かないと冗談のような脅迫をしてきたりもしました。ずっと『閉じないでしょ?』と尋ねてきたけれど、返事をしませんでした。ただ、申し訳ないと、とても忙しくてと言って、他のファンたちのせいで辛かったからだとは最後まで言いませんでした。メンバーたちを見るとわけもなく申し訳なくて。オタクの原罪意識なのかな*15

 


 

こちらの記事はあと1本続きがありまして、またそのうち更新できればいいなと……思っています……! 更新したらよろしくお願いいたします。

 

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あとユリイカはマジで豪華なのでK-POPに興味関心のあるみなさん、ぜひ……!

 


 

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*1:ちなみにわたしもロゴ外注はしたことがあります! 最終的には結局自分で作ったの使ってたけど。まあでもこの辺は同人とかでも表紙とかのデザイン有償で請け負ってくれる人いるし悪いことではないよなぁ〜〜〜というかマスター業はほんとにほぼほぼ同人サークルなので……ユリイカでも同じこと言ってるので読んでくださいネ

*2:印刷所とノベルティの話が出てくるあたり本格的に同人

*3:当然ながら億を売り上げるようなのは大手グループの大手マスターだけだし、そういう人は芸大の写真家とかデザイン科とか出ててセミプロっぽい感じだったりする。実際に芸大やら放送系学部やらの学生・出身者でマスターやってる人はぽつぽついました

*4:日本の個人向け印刷所だとこの原価じゃフルカラーの分厚い写真集なんて相当冊数ないと作れない気がしますが、韓国の印刷所であれば全然実現可能です

*5:でもこれには個人的に意を唱えたい部分もあって……全然お金にならないけど写真に残したいっていうのも全然あります。上の世代のアイドルで素晴らしい写真を見て育った経済力のあるオタクたちが、「いい機材を手に入れてわたしだけの最高の推しを撮ろう!」に躍起になってるケースもめちゃくちゃあるんです……わたしのいたファンダムは完全にそれだったので……

*6:同人に於ける175大手問題と丸っきり一緒やんけ

*7:全部のオタクが絶対にこのルートを通ってマスターになっていくわけではないです

*8:いやそんなことをしているのは某社所属Gのマスターだけや……(どこのオタクの民度はどうみたいなどんぐりの背比べを一生し続けるオタク……)

*9:グルによっては空港のが塩だったりするけどな……

*10:メイドインオタクのオタクグッズの良さ is コレ……………

*11:わたしは別に買うなとも思ってないけど、買った人の懐には多少なりと金が入るので応援したいな〜と思っているマスターの写真集を買うのを推奨しています、素行が悪くて支持できねぇな〜という人に金を渡すのはナンセンス

*12:これについてはわたしは「いや、そ〜でもないぞ!?!?」と思っていて……ワイの追ってたグループはグッズ販売したら出禁(但し写真は良識の範囲で撮ってよいぞ)だったけど、1位になれたし……ン〜〜〜……そこの最終的な保障については事務所がマーケティングがんばらんかい!! と思うオタクであった……。

*13:わたしがマスターやってた当時の自ペンダムの雰囲気は限りなくコレに近かったんですけど、もしかしたら本当に過渡期の最後のほうだったのかもしれません……

*14:わたしはその時代の民です

*15:このくだり切なすぎてアァ〜〜〜〜〜ってなる……